主な検査
一般検査
- 血液検査
- 尿検査
- 聴力検査
生理検査
- 心電図(安静時心電図、24時間ホルター心電図)
- ABI(動脈硬化測定)
- 呼吸機能検査
- 睡眠時無呼吸検査
その他の検査
- 特定健康診査
- 企業健診
- 肝炎ウイルス検診
生理検査
心電図検査
心臓全体の働きを調べることで心臓疾患の発見や診断、病状の把握、治療効果の判定、薬の副作用の発見など、心臓に関する多くの情報を得ることができます。苦痛がなく外来で簡単に行うことができるので、心臓疾患に関して基本とも言える必須検査です。検査時間は3~5分程度です。
異常が見つかった場合、24時間の心電図を記録するホルター心電図や心臓超音波検査(心エコー)を行います。その上で必要に応じて循環器科の専門医に紹介し、負荷心電図や心臓カテーテル検査、心筋シンチグラフィ、心臓CT検査などの専門的検査が必要となる場合もあります。
ABI/PWV検査(動脈硬化検査)
手と足の血圧を比較し、脈の伝わり方を調べることで、動脈硬化の程度や早期の血管障害を調べることができます。検査時間は5分程度です。
測定した血圧を元に機械でABI(足関節/上腕血圧比)とPWV(脈波伝播速度)を測定します。ABIの数値が0.9以下の場合は動脈硬化が強く疑われ、さらにPWVの数値が1350(年齢によって異なる)以上の場合は、動脈硬化の進行を示します。くも膜下出血や、脳梗塞、狭心症や心筋梗塞などの病気にかかりやすくなっているため、高血圧や脂質異常症の方は積極的な治療が必要となります。
画像検査
X線検査(レントゲン)
X線検査とは、いわゆるレントゲン検査を指し、単純撮影とも言われます。X線は人体を通り抜けますが、臓器・骨などで通り抜け易さが異なるため、通り抜けたX線を画面に写すことで濃淡が生じ、体内の様子を知ることができます。
胸部撮影 | 腹部撮影 | 骨撮影 |
肺炎、心不全、肺癌、胸水などの病気の発見に有用です。 | 腹部撮影:胆石、尿管結石、腸閉塞、消化管穿孔などの病気の発見に有用で、一部の腸炎や便秘症などでも使用することがあります。 | 骨折、脱臼、骨の変形、腫瘍といった様々な骨の状態を観察することができます。 |
CT検査
CTとは Computed Tomographyの略で、日本語ではコンピューター断層撮影と呼びます。人体を中心としてX線を照射する機械を回転させ、身体の断層像を撮影することが出来ます。最近の装置ではコンピューター処理によって横断面(輪切り)だけではなく、様々な方向の断層像を作成することができ、立体的な3D画像を作成することもできます。
昨今では、マルチスライス(多列化)という機器の進歩により、広範囲の撮影を1回の息止めで行うことが可能となり、非常に高精細な画像を得ることができるようになりました。息を止める時間も短く、検査時間も短時間で済むので、従来のCTに比べ患者様の負担も大幅に軽減しています。
*病気を見逃さないためにはCT検査で撮影した画像の読影がより重要となります。当院では正確な診断を行うために、専門的な修練を積んだ日本医学放射線学会の診断専門医として熊本大学医学部付属病院 画像診断・治療科医師による読影を行っています。
*病気を見逃さないためにはCT検査で撮影した画像の読影がより重要となります。当院では正確な診断を行うために、専門的な修練を積んだ日本医学放射線学会の診断専門医として熊本大学医学部付属病院 画像診断・治療科医師による読影を行っています。
超音波検査(エコー)
超音波検査(エコー)は、人に聞こえない数MHz~十数MHzの周波数の高い音波を使用して体の中の状態を調べる検査です。超音波検査は、肝臓・胆道・膵臓・腎臓といったお腹の中の臓器全般から、心臓や血管・乳腺・甲状腺といった多様な臓器の検査が可能です。X線検査のような放射線被爆がなく、検査を受ける方の苦痛もないため、非常に安全な検査として産婦人科では胎児の発育具合の診察にも用いられています。
骨塩定量
骨塩定量検査は、両手の間にアルミスロープという金属棒を置いて手のX線写真を撮影し、手の骨と金属棒の陰影濃度を比較することによって、「骨密度」を測定します。主に骨粗鬆症の診断に役立ちます。骨粗鬆症は自覚症状のないまま進行するので、「骨密度」を定期的に測定し、普段からの予防を心がけることが極めて重要です。次の項目が当てはまる方は、骨密度の測定をお勧めします。
- 閉経後の女性の方
(特に50歳以上の女性) - 小柄、やせ気味の方
- 運動不足の方
- 偏食、不規則な食生活の方